演奏会が二つ開催されます。
1月19日(日)に東京タワー、28日(日)に紀尾井ホールです。
橘プロデューサーの企画・制作・構成・演出をお手伝いする役ですが、今回は名前だけの音楽監督だけでなく「絆の章」という邦楽作品を、東京タワーの日のみ演奏していただきます。 2003年に作曲して06年に日本現代音楽協会主催の演奏会で初演していただいた作品の再演です。篠笛と尺八のための小品です。

 曲は全編「コール&レスポンス」で出来ています・・・親が子を呼び合う、ひとと自然が交流する、魂の呼びかけ合いなど、一つの呼びかけで絆が結ばれ、拡がっていく世界が展開されています。文化フェスティバルのコンセプトに通じる作品でもあるように思いましたので参加させていただきました。

もう一つ、私の亡くなられた恩師「樋口 昭」先生(埼玉大学名誉教授)の“追悼演奏”の意味も含まれています。
樋口先生は、私が二十歳の時突然「作曲家になる!」と宣言した時、僅か十ヶ月でイロハのイから音大に入り、プロの作曲家に必要な基礎を教えて下さった恩人でした。
数年前、孤独死されました。変わった先生でしたから亡くなられても私に伝わってくる情報は無く、随分後に私も知ることになりました。しかし誰がどのような御供養をされたか分かりませんでした。私は作曲家として活動している細かい報告やお礼もキチンとしないママでしたから、途方に暮れてしまいました。

令和6年12月7日(土)午後、成田山新勝寺(成田市)で故・樋口 昭先生のご供養をさせていただきました。そしてこの19日に追悼演奏をさせていただくことにいたしました。

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