昨年「日本ISMN コードセンター」という一般社団法人が、私も理事に加わり設立されました。世界の楽譜標準化推進支援とインフラ整備支援のために、経産省の人々や音楽産業の代表が加わり、また音楽家を代表して私も加わり、国際的な楽譜の用語統一や、それによる楽譜や楽書の検索が何処でも誰でも世界中から可能な整備をして行くことができるような、コンテンツ産業の一助になることを推奨できる組織として誕生したことになりました。

 その中で特筆されたことは、楽譜は五線紙で書かれたものだけでなく、図形楽譜、インストラクション(注釈)だけでも楽譜として認知する、ということでした。特にインストラクションだけでも、という私からの提案は大きな成果を生みました。「五線で記された音楽に忠実に」という概念から大きく広げられて行く決定は、言葉で書かれた内容で音楽が創造できて、多くの人々と共有できるということで、歴史的なことだと思われました。もちろん子どもでも創作できる世界が認められたということでした。