霊感の強い人が時々いる。普通の街のおばさん(失礼!)が様々な事例を当てたり、予言を的中させたりした人も知っていた。ひとは一つ言い当てられると、その人を信用するクセがあるようだ。私に対しては依頼者の聞きたいことが当たったこともあれば、外れたこともあった。普通は見えないことを言える優れたひとは、分かっても言わないかもしれない。
子どもの時に、普段見えないものが見えたり、聴こえたり、不思議な現象に遭うひとはいるようだ。何の訓練もしなくても、第六感や“胸騒ぎ”を体験するひとは多いいようだ。私も不思議な体験を数多くした。霊(いや、例)を挙げるとキリがないほどあった。
多数の本を出していた有名なタロット占い、星占いの先生が、昔お酒を飲みながら私に言ったことがあった。占いは何千年かの人間の知恵であるけれど、半分しか当たらない。残りは経験や閃きで判断するが、相談者の努力で変わってしまうことが多い、ということだった。予言より、本人の努力が勝る、というところが大いに気に入っていた。